2020/09/12 16:17

イージーパンツやワイドパンツばかりで、最近はジーンズを穿く機会が減った、という声をよく耳にするようになりました。でも、オールユアーズのハイキックジーンズなら違うはず。ジーンズ本来の骨太さを残しながらも、他ブランドでは味わえない、究極のストレスフリーな穿き心地が楽しめるからです。

ある人にはそうでもないのに、ある人には特別な存在

ジーンズと言えばカジュアルの基本であるばかりか、ユースカルチャーにおいても重要な位置を占める稀有なファッションアイテム。現在では安価なジーンズが簡単に手に入るようになり、年齢も性別も文化も超えて、世界中の人々が愛用しているのは周知の通り。

あまりに当たり前な存在ゆえに、特に意識せずに買い物をしている人が多い反面、ジーンズほどファッション好きが重要視するアイテムは他に類を見ません。素材となるデニム生地はもちろん、シルエット、ディテール、色落ちなど、アメリカ古着やヴィンテージを通過した男性にとって、譲れないこだわりが多々あるからです。 

前者が着心地とトレンドを優先するユーザー、後者はウンチクと希少性を優先するユーザーと言えるでしょう。UnFashionを掲げるオールユアーズは、そのどちらも否定しませんが肯定もしません。むしろ、それら全ての要素を満たし、足を通した瞬間からあなたの生活に溶け込むものであるべきだと考えているからです。

 

労働者のために生まれ、カルチャーとともに広まった服

 

さて、1873年に世界初のジーンズを生み出したのがリーバイスでした。丈夫で破れにくいジーンズは、まさにゴールドラッシュに沸く労働者たちが求めていたものでした。瞬く間にワークウェアとしての地位を確立し、その後もカウボーイたちに愛用されることになりました。

それまでワークウェアでしかなかったジーンズが、ファッションアイテムとして認知されるようになったのは第二次大戦後のこと。1953年の映画『乱暴者』で主演したマーロン・ブランド、1955年の映画『理由なき反抗』で主演したジェームズ・ディーンの着こなしによって、ジーンズが若者たちに受け入れられるようになったのです。

そして1969年、ウッドストックに集まった若者たちによるフラワームーブメントによって、ジーンズ人気は最高潮へ達します。ベトナム戦争に反対し、自由を求める若者たちの象徴となりました。こうして反骨精神の象徴となったジーンズは、1970年代後半のパンクムーブメント、1990年代のグランジムーブメントへと受け継がれていきます。

ジーンズが生まれてから現在まで共通していることは、手荒に扱ってもへこたれないタフな服であること。まさにこの点が多くの労働者と血気盛んな若者に受け入れられた原因であり、その副産物として、自由を求める人々のアイコンとなり得たわけです。そうそう、常識にとらわれずイノベーションを追求していた、スティーブ・ジョブスもジーンズ愛好家でした。

二極化するニーズを実現する

オリジナルのデニム生地

カジュアルウェアの代表として君臨してきたジーンズですが、ここ数年はやや逆風となっていることも確かです。昔ながらの手法で丁寧に作られたジーンズは、タフで経年変化が楽しめる一方でゴワゴワとして動きにくく、高価な物となり、一般的なユーザーからは敬遠されるようになりました。

その一方で、快適さを求めて生まれたストレッチデニムやジョガージーンズが台頭し、驚くほど安価で手に入れられるようになりました。それゆえ、何を選んでも似たようなものばかり。それに、毎日のように穿くとすぐに膝が出てヘタってしまうし、デニム風ジャージー素材は、やっぱりどこかチープな印象が否めない……。

ジーンズ本来のタフさと経年変化、現代に求められる快適な履き心地を求めて、多くのブランドが色落ちするストレッチジーンズを発売していますが、あちらを立てればこちらが立たずという感じで、なかなか満足できる物がないのが実情です。そこで、オールユアーズでは、デニム生地そのものから開発に着手しました。


  オールユアーズのハイキックジーンズは、ヴィンテージジーンズファンも納得のセルヴィッジデニムを採用。ライトオンスで頼りげないストレッチではなく、耐久性を高めるためにもある程度ウェイトも確保しています。

まず、ジーンズ本来の経年変化を実現するために、ヴィンテージで見られる力織機で織り上げることにしました。コンピューター制御された革新織機によって平面的かつ均一的に織り上げられるストレッチデニムと違い、織りがやや不均一で微妙な凹凸があるので、洗濯するたびに自然なアタリとヒゲが出るからです。

さらに力織機によるデニムの特徴として、両端のホツレを防ぐ目的のセルヴィッジが挙げられます。往年のヴィンテージジーンズマニアの間で重要視されているディテールのひとつで、昔ながらの手法で作られた希少性の高いデニムを使っているという目印になっているからです。しかも、型崩れしにくく、膝が出ないという副次的な効果も得られるのです 。


デニムは従来コットンですが、伸縮性を持たせるためにポリウレタンを用いるのが定番です。オールユアーズではポリウレタンとポリエステルを用いていますが、コットン糸に包ませることにより、見える部分と肌に触れる部分は全てコットンに。だから、自然な穿き心地で、ヴィンテージさながらのアタリやヒゲが出るのです。  

 

一番奥がリジッド(糊が付いたままの未洗い)の状態で、ウォッシュをかけた製品の状態と2インチほど大きいことが分かります。手前は1年間穿き続けて色落ちした状態。ヴィンテージさながらの立体感のあるアタリとヒゲが確認できます。


オールユアーズならではのひと工夫でさらに快適に

さらに、ウエストバンド(ベルトを通す部位)の生地方向にも配慮しました。シャトル織機で織り上げられるデニム生地の最大幅は約90㎝。両脚の前後パーツを切り抜き、残った部分でポケットなどのパーツをまかなおうとすると、残る生地はわずか。真横にウエストバンド用に切り取るのは非効率的なのです。  

 

でも、横方向に伸びるストレッチ素材を縦に配置しては意味がありません。だから、あえて効率が悪いけれど、ウエストバンド用の生地を横に切り取り、2本分をつなぎ合わせることにしました。こうすることで、腿や膝部分の突っ張りがないのはもちろん、屈んだときにウエストが締め付けられることがほとんどないのです。

 

穿いていることを忘れるくらいストレスフリーな柔らかさと伸縮性がハイキックジーンズの最大の特徴。それでいて他のストレッチデニムと比べて、ジーンズ本来のウェイト感や奥行きを感じさせてくれます。

 

仕事中に屈んでも、圧倒的なストレッチ性によって、動きを妨げることはありません。ロールアップしたときにチラ見えするセルヴィッジもポイント。ジャストサイズなら、白シャツを合わせたキレイめの着こなしにおすすめです。

深く腰掛けて膝を曲げてもつっぱり感はゼロ。オーセンティックなワンウォッシュは、革靴との相性も抜群。あえてインチアップさせれば、ワークスタイルにも難なく溶け込みます。


働き方が多様化し、改めて個が問われる今のジーンズ

数年前からの働き方改革が、奇しくもコロナウィルスの登場によって、大きく前進しました。リモートワークやオンライン会議が推奨され、在宅勤務が増えたという方も多いでしょう。自宅と職場、個人と組織、地方と都市、こういった従来の二項対立で語るべきではなく、緩やかに互いが侵食し、溶け合っていくのがこれからの働き方になるでしょう。

同時にファッションの大きな流れにおいても、スーツを基本とするドレススタイルが世界的にカジュアル化していることも見逃せません。かつては厳密に分けるべきとされた、ドレスとカジュアルが混在することの方が、むしろお洒落とされているのです。そして、ジーンズはまさにそのミックスに欠かせない存在になっているのです。

本来ワークウェアであったジーンズは、現代においてもワークウェア足り得るとオールユアーズは考えます。そして、働き方が多様化する現在、仕事と日常生活のどちらでも快適で自分らしくいられるジーンズを作りました。無難なだけでもなく、こだわり過ぎでもない、ちょうどいいこれからのジーンズだと自負しています。

通勤や仕事中の移動で自転車を活用する。そんなコロナ時代にこそ、ハイキックジーンズの動きやすさが真価を発揮します。膝を曲げても伸ばしても、ストレスなく夢中にペダルを漕ぐことができます。

雨上がりに、近所でスケボーなんていう日もハイキックジーンズなら大丈夫。オーバーサイジングのトップスにジャストフィットのジーンズで、今っぽいバランスで着こなして。

仕事でお客さんと接するときも、自然なスリムフィットで深みのあるインディゴのハイキックジーンズなら好印象にまとまります。仕事だから、週末だからといちいち分けて考える必要はありません。


長く付き合えるから、結果的にサステナブルでもあるんです

ハイキックジーンズはタフで経年変化もしっかり楽しめます。穿く人のライフスタイルによって、色落ちする部分もさまざま。自分だけの1本に育てることができます。そして、痛んだり破けたりしても、リペアすることが可能です。

毎年のようにトレンドに合わせて、買っては捨てるようなジーンズではなく、この先もずっと愛せる1本を。結果的に無駄がなく、環境負荷への軽減にもつながりますから。

最後になりましたが、購入時に大きめのサイズを選んで、膝下からテーパードさせて自分好みのシルエットにするカスタムサービスもあるんです。全てが意のままにとはいきませんが、ほとんどの体型やお好みに合わせることができます。

久しぶりに穿いてみたくなるジーンズを、是非手に取ってみてください。 


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(スタッフクレジット)

写真=多田悟

スタイリング=仲唐英俊

モデル=VAUGHAN

ディレクション・原稿=川瀬拓郎